診療のご案内

 

訪問して治療&ケアします

訪問診療

「以前は歯医者に通っていたけど、もう自分で行くことはできない」
「介護をしている親の歯磨きをしたいけどさせてくれない」
「歯医者さんに行きたくても行けない」

「ご自宅で介護なさっているご家族の悩みを共有して、歯科医療のできることの多さを知ってもらいたい。」
そんな一念でひかり歯科クリニックでは「訪問歯科」をすることにしました。

口の中の状態が悪くなることの影響は、口の中だけにとどまらないのです。
噛めない入れ歯を調整して噛めるようになったら、リンゴやいなり寿司を食べるようになり、廊下を歩行器で押して歩き出した方もいます。

このように入れ歯が合うようになって食生活が改善すると、お口だけでなく「全身の健康回復」に繋がっていくことが、最近の研究で分かってきています。

逆に、入れ歯が合わなかったり、歯を抜けたままにしておいたり、歯周病が進み歯がグラグラになると、硬いものが食べられず、食べられる物が限られてきて、全身状態も悪くなる・・という悪循環を生んでいることが残念ながら見受けられます。

「歯医者さんに行けないなら、こちらから伺います!」
「訪問歯科」は、そんな仕組みです。

この仕組みは、残念ながらまだあまり知られていません。

「元気なおじいさんおばあさんが増えて、本人も家族もイキイキとした毎日を送れる」

ひかり歯科クリニックがそのお手伝いをさせていただけたら、こんなにうれしいことはありません。

「口から噛んで食べる」ことのトリビア

これはお年寄りに限らず、全世代に共通することです。

1.脳が活性化することで、自分でやろう!という「意欲」や「運動能力」が高まる

噛むことの刺激は、脳に伝わります。
そのことで脳が活性化され、意欲がわいてくるのです。

2.点滴や流動食よりも「口で噛んで食べる」方が栄養分の吸収がいい

栄養不足が解消されると、それと併せるように気力も体力もついています。

3.いろいろなことができるようになる

胃ろうしていた方が嚥下機能訓練をしたことで、口から食べられるようになり、
さらにはどんどん活動的になってきたという報告もあります。
「寝たきりの時間を短くしたい」
「外出の機会を作りたい」
こんな希望はありませんか?
このきっかけになるのが、口から食べることなのです。

「訪問歯科」って、どこまでお願いできるの?

ひかり歯科クリニックでは、外来でできる治療のほとんどを訪問歯科で受けて頂くことができます。

訪問歯科で治療できる内容

  • 虫歯や歯周病などの「治療」や「予防」
  • 入れ歯(義歯)の作成・調整・修理
  • お口の中のお手入れ(感染症の予防や、誤嚥性肺炎の予防になります)
  • 摂食嚥下(せっしょくえんげ:飲みくだす)障害のリハビリテーション

「訪問歯科」はこのように進みます

01お申し込み

お電話にてお気軽にお申し込みください。
ご本人でも家族の方でもOKです。

02ご自宅もしくは施設に伺います

その場で「お口の中の健康状態」と「嚥下(えんげ)機能」の診断結果をお伝えします。

03治療・ケアの計画

ご本人やご家族の方の希望があれば、ケアマネージャーさん等とご協力して、治療計画を作成します。

04訪問診療の開始

定期的にお邪魔することで、お互いに気心が知れてきます。
自宅で介護されている方、している方のご両人とも家族以外と話しをすることも増え、良い刺激になり、気持ちが落ち着きます。
定期的な訪問歯科は、そんなメリットもあります。
お口のケアも含めてわからないことはお気軽にお尋ねくださいませ。

「訪問歯科」っていくらかかるの?

「訪問歯科は、費用が高くなるのでは?」と思っている方が多いと思います。

基本的には「医療保険」と「介護保険」を利用すれば「1割負担」です。

厚生労働省の定めた金額内でのご負担になりますので、どうぞご安心下さいませ。

訪問歯科診療の料金の内訳

1.診療費 + 2.指導費 + 3.治療費

1. 診療費

866円

2. 指導費

介護認定を受けている方は「介護保険の適用」となります(居宅療養管理指導)
(1) 歯科医師によるもの(月2回まで)
お一人のみ:1回503円 
複数人:1回452円

(2)歯科衛生士によるもの(月4回まで)
お一人のみ:1回352円 
複数人:1回302円 

3. 治療費

ご本人やご家族の方の希望があれば、ケアマネージャーさん等とご協力して、治療計画を作成します。

(1)1割自己負担の方
・後期高齢者の方(75歳以上の方)
※現役並所得者の方は3割
・65歳以上で広域連合から障害認定を受けた方
(2) 2割もしくは3割自己負担の方
前期高齢者の方(65歳から74歳の方)

※障害者、生活保護の方
各市町村の減免と同じ取扱です
※一般の方
一般の医療保険の自己負担と同じ取扱です
※高額医療費の自己負担限度額を超えた場合は還付されます

各種治療料金(目安)
歯石取り 1回 100円~600円
虫歯治療 1本・小さいもの 600円~1000円
1本・大きいもの 900円~4000円
抜歯 1本 300円~1200円
総入れ歯
型どりから完成までの合計金額
上下 7000円~9000円
片方 4000円~6000円
部分入れ歯
型どりから出来るまでの合計金額
上下
残っている歯が5本以上
3500円~7500円
片方 2000円~4000円
上下
残っている歯が5本以下
5500円~8500円
片方 3000円~4500円
入れ歯の調整 1回 100円~300円
入れ歯の修理 片方 500円~3000円

お口の中の状況によって多少異なりますので、詳しくはお問い合わせくださいませ。

どうして「お口のケア」は大事なの?

「お口のケア」といっても、具体的にどんなことをするのでしょうか?

入れ歯の作成・修理・調整だけではありません。

介護をする方に代わってお口の中をキレイにしたり、困りごとを解決することも「お口のケア」です。

「お口のケア」の大事な理由は、こんなことからです。

歯と口の役割 5つ

no01食べる事
食べる事

健康だとご飯を食べることは「当たり前」すぎて、無意識に一連の動作を行っています。
ところが高齢になると、入れ歯が合わなかったり、唾液が出ずらくなっている(薬の副作用等)事で、だんだん食べることが億劫になってきます。
よく噛めてない状態の食べ物を、胃の負担になります。
よく噛めることは大事なのです。

no02話す事

歯は一本抜けただけでも、「さしすせそ」が言いづらくなり、相手も聞き取りずらくなります。

no03脳への刺激

噛んだときの刺激が、脳の「中枢神経」を刺激して脳細胞の働きを活性化します。
入れ歯でも「噛む」という行為がなされているので、まず噛めるようにすることが大事なのです。

no04ストレス発散

食事も会話もカラオケも出来ていれば「当たり前」ですが、できないとなればストレスがたまります。

噛むことの大事さは、下記のホームページにもありますので、ご一読いただければ幸いです。

→はじめよう口腔ケア
→噛むことの効用
出典:8020財団ホームページ

no05殺菌作用や免疫物質を含んだ「唾液」の分泌

唾液(だえき)は、どうしても汚いものと思われがちですが、実はすごいものなのです!
動物も人間も命尽きる前は、口の中がカラカラになります。
「唾液」はただの水ではありません。
下記のような多くの「効能」があるのです。

知ってた?!驚くべき「唾液の効能」

  • 食べ物の消化を助ける
    「アミラーゼ」という酵素が炭水化物を分解します
  • 飲み込む手助けをする
    「ムチン」というネバネバの成分が食べ物を塊(かたまり)にして飲み込みやすくします
  • 口の中のをきれいにする
    食後「酸性」に傾いたお口の中を「中和」します。
  • 殺菌作用
    「リゾチーム」「ラクトフェリン」など、他にも多くのの抗菌作用を持った酵素を含んでいます
  • 粘膜の保護
    歯のような硬いものと、頬の内側の肉のような柔らかいものが同居できるのは、唾液という潤滑油があるからです
  • がんの一因「活性酸素」を減らす
    「ペルオキシダーゼ」が「活性酸素」を「酵素反応」にて分解します
    唾液の効用
    出典:8020推進財団ホームページより

訪問歯科の「隠れたメリット」

ご家族が同伴してタクシーで歯医者へ付き添えば、時間も費用もかなりの負担になります。
でも、「訪問歯科」を利用することで、介護をしている方・されている方の両方にとって「費用の負担」も「移動の負担」も少なくて済みます。
また、おじいちゃんやおばあちゃんは「白衣を着た歯医者さん」や「歯科衛生士さん」の話ならよく聞いてくれるということも、現場ではよくあることなのです。

「最近のおじいちゃんは、あたしたちには言わないけど入れ歯が合わなくてご飯がすすまない」
「口のニオイがきつくなってきた、介護のときに気になる」
「おばあちゃんが歯磨きさせてくれない」

経験豊富なスタッフが、そんな悩みを伺います。
お気軽に048-949-6855までお電話くださいませ。

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