先生に聞いてみた!ひかり歯科の訪問歯科

ひかり歯科の訪問歯科について、先生に聞いていました

「訪問歯科って、どんな道具を持ってくるのかしら?」
「先生が来るのに、うち、散らかっているけど大丈夫なのかしら?」
「自分が年を取って歯医者に行けなくなった時に、行きつけの歯医者さん来てくれたら心強いなあ。

当院が行っている訪問歯科の現状や素朴な疑問を、院長がお答えします!

目次

開院して6年目、訪問車が入って3年目だそうですが、訪問歯科に行っているのは何件くらいですか?

今行っているのは、障害者施設が2か所と居宅(ご自宅への訪問歯科)への訪問が10件くらいです。

居宅の患者さんは、どういう経路で依頼があったのですか?

ケアマネージャーさんからの紹介もありますが、もともとはここに通っていた患者さんが訪問に移行した、という感じですね。

元気な時に行っていた歯医者さんが訪問で来てくれるのは、患者としては理想の形です。ご家族の安心感ハンパないと思います。

僕がずっと診ていた患者さんで「先生、来てくれよ」とおじいちゃんがいて、最後の看取りまでやらせていただきました。ご家族もご本人も喜んでくれましたね。

例えば、インプラント治療をしたけど、通院出来なくなったら、ほったらかしになっちゃうじゃないですか。訪問になった場合、インプラントがリスクの一つとなる場合があります。入れ歯より大変です。

訪問歯科に移行した場合、インプラントは大変なのですか?

日本口腔インプラント学会でも、通院が出来なくなってからのインプラント問題は毎年毎年テーマに上ります。インプラントを自分でケア出来なくなったら、「他の人がケアするか」「インプラントであることをやめる必要があるかを、診断して対処する」です。インプラントがあるから、ケアが大変になる場合があるのです。

インプラントの構造は「ツーピース(2つの構造体)」から成り立っており「骨に埋まっている本体(フィクスチャー)」「土台(アバットメント)」の2つ、あと「かぶせ物(上部構造)」です。

介護年齢になり、脳血管疾患になると不随意運動(ふずいいうんどう)といって舌や頬、顎が勝手に動くことがあります。自分では動かしたくないのに舌や顎が動いて、舌や頬をインプラントにぶつけて出血したり、粘膜を傷付けることもあるので、インプラントを置いておくだけでもリスクになる場合があります。インプラントが邪魔になってしまった場合、撤去してしまうこともできますが・・・。

インプラント、撤去できるのですか??!

撤去することは出来るのですが、骨ごと削って撤去することになるので大学病院で手術になり、かなり大掛かりになります。でも、先ほどのツーピースのインプラントだと、歯と土台の部分を外して、寝かすこともできるのですよ。

インプラントを寝かす??

インプラントの骨の埋まっている部分だけ入れておいて、歯ぐきと同じ高さで上からフタをしちゃうのです。本体の中ネジの部分にキャップをつけると、歯ぐきにピッタリと納められます。そうすれば上から入れ歯を乗っけることもできるし、歯がないからお掃除もしやすいじゃないですか。

インプラントが立体的な形をしているから汚れがたまるので、「スリーピング」といってキャップをつけて平らにすれば、お掃除がしやすくなります。昔、インプラントは歯から土台まで一緒の「ワンピース型」が流行りました。一つ部品が少ない分、ツーピース型より安価になるからです。ただ、ワンピース型はスリーピングが出来ず、ただの「危険な棒」が残っちゃいます。

ワンピース型のインプラントは、介護年齢になった時にものすごいリスクになってしまって、問題になっていることもあるのですよ。

ですからインプラントを入れたら治療は「終わり」ではなく、インプラント治療を終えてからがある意味「スタート」なんです。

インプラントを含め、いかに口腔環境を良好な状態で長く維持していくか?定期的なメインテナンスや介護年齢からの訪問診療まで考えているか?が重要だと思っています。

そこまで含めて、ひかり歯科クリニックでインプラントを入れた患者さんは最後まで診ますよ、ということですね。

なので、誰彼構わずインプラントを入れることは出来ないです。術前の治療計画と、インプラントのメリット、デメリットを患者さんにしっかりとお伝えし、理解してもらってからインプラント治療をしていただけるよう心掛けています。

だから先生は「インプラント専門医」なのに石橋叩いて渡る・・・というスタンスなのですね。(先生のインプラントに対する考えはこちら

無茶苦茶、石橋叩きます。やる以上は喜んでもらいたいですし、やってよかった、と思ってほしいです。

最初の段階でリスクの話は結構して、そのことを理解してやりたいという人にしかやらないです。長く使用しているとインプラントのリカバリーは費用も掛かります、簡単な話じゃないです。

インプラントの専門医だからこそ、無理な症例はやらないです。

あれだけ広告が出ていたら「あ、歯が抜けたらインプラント入れればいいんだ」と思っちゃいますよね。

インプラントが歯を作る上でとても有効な方法であることは、間違いないんです。ただ、すべての人にとって有効かは症例によって違う、と僕は考えています。ケース的には出来そうでも、患者さんの考え方や心の準備が出来てない人もいます。

納得してやるならいいですが、例えば「なんとなーく先生がいいから、じゃあやってみよう」とやって、トラブルがあった時に「やめときゃよかった」という話になったりします。

先々を見越して、対合歯(たいごうし:向いの歯)が大丈夫か?とか、他の残っている歯の根っこの状態が悪く数年以内にその部位もインプラントにしなくてはダメなのか?など、後から「何だったんだろう?」とならないようにそこも踏まえて説明をします。他の治療もですけれど、入れてみなければ長く持つかどうかなんて分からない。

インプラントは高額医療なので皆さんシビアに考えます、「高い買い物なんだから、持ってくれなきゃ困る」と。

そりゃそうですよ。

よく車に例えます。高級車を買ったからといって一生乗れる訳じゃない、「乗り方」が大事じゃないですか。軽自動車だって、30年40年乗っている人もいるじゃないですか。それって「乗り方」なんですよね。

街乗りしている人だったらそんな簡単に壊れないけど、ガタガタの悪路を毎日走っていたらそりゃぶっ壊れる・・・高級車だってメインテナンスが大事です。いい材料を使っているかから軽自動車より長持ちする「可能性」は高いですけど、高級車を買ったからとずっと乗れる訳でない、車と近しいところはあるのです。

分かりやすいです。ちなみに、先生はいつ頃から訪問歯科をやっていたのですか?

以前勤めていた医院で「これからは訪問歯科が必要だろう」と思い、始めました。当初は訪問先を増やすのが大変でしたが、徐々に増えていきました。将来的に高齢者が増えて、若年層は減るじゃないですか。イコール、来院できる患者さんは減って、訪問になる患者さんが増えるのです。

当院も「通ってきている患者さんをずっと診たい」という思いでやっています。

通っている患者さんとしては嬉しいですね。訪問歯科で抜歯になった場合、お医者さんとのやり取りはどうするのですか?

照会状を必ず書きます。検診を定期的に受けているかを聞き、患者さんに血液検査の結果を持って来てもらいます。内容は必ず「対診(たいしん)」を取るようにしています。

たいしん?

お医者さんに、抜歯を計画しているけど問題はないか、特別注意するべきことはあるのかどうか、抜歯をしていいかの可否も含めてご教示ください、という手紙は必ず書きます。

私たち素人は、歯医者さんはお医者さんの領域をどこまで分かっているだろうか?という素朴な疑問があります。

病気がある人に対しての歯科治療については勉強しています。例えば、高血圧の患者さんだったら、この基準値以上の人の治療はできないよね、などですね。訪問歯科のホームページにはよく「全部出来ます」と書いてありますが、難しい場合もあります。例えば、血圧が高すぎて抜歯が出来ないケースもあります。

血圧が高いと確かに抜歯は心配ですね。

あと、他の病気のリスクが高すぎて抜歯出来ないケースもあります。感染症、心臓疾患、透析などがあると難しいですね。訪問先で歯を抜くこと自体は比較的簡単にできます。ですが、もし抜いた後の異常出血や意識障害など何かあった時に迅速に対処できないのです。

すぐ来てほしいと言われても行けないことなど、緊急時に対応できない場合もあります。ですから機能低下の著しい患者さんやリスクの高い患者さんは、大学病院で安全に処置する必要があるので、紹介状を作製する場合もあるんですよ。患者さんの状態によっては全ての治療が出来るとは限らない、と思ってほしいです。

僕らは「訪問歯科で出来る治療を患者さんごとに計画して、治療やケアを安全に行うこと」が大切である、と考えています。

ご家族は「噛めるようにしてあげたい」と言う方もいます。

もちろん、噛む、ということはとても大事です。ですが、認知症の方や寝たきりの方でもっと大事なことは「いかに安全に必要な栄養を取るか」です。「何が何でも噛んで食べる」ではなく、安全に栄養を取れるようにするのが僕らの使命です。入れ歯ありき、噛めることありき、ではないのです。

認知症が進んで、入れ歯をスプーンのように使ってしまう方もいます。入れ歯の正しい使い方を理解できなくなってしまうこともあるんですね。入れ歯が使えないなら、「トロミ食」にしてより安全に飲み込めるようなサポートのための治療をすることが大事です。

患者さんの家族は「リンゴを食べさせてあげたい」「ウナギを食べさせてあげたい」と言いますが、飲み込む力やむせる能力の低下した患者さんの衰えた機能を回復させることは難しい・・・基本、訪問歯科は「現状維持」が原則です。

年々衰えていくところをこれ以上悪くならないようにする、衰えるスピードをゆっくりにする・・・そのために、「筋肉のトレーニング」や「発声練習」や「飲み込みのトレーニング」をします。

後期高齢者になると機能回復は難しいんですよ、と患者さんの家族にも理解してもらわないとなりません。

ご家族が理解して受け入れるのは、とても大変だと思います。

家族の期待値が高かったり、逆にすごく低かったり・・「私はお父さんの口の中なんて一切触りません」でも口の中ボロボロです、というパターンもあります。

入れ歯を自分じゃ入れられないから、介護者が入れ歯を外して洗って戻すというのが出来れば使えるかもしれないけれど、皆さん大概それは嫌がる訳ですよ。

家族の口の中って見ないですよね。お互いに抵抗がありますよね。

ましてや血のつながりのない親なら、もっと抵抗ありますよね。よく、「きんさんぎんさん」の話をします。「きんさんぎんさん」は、入れ歯を使わないで100歳まで生きているんですよ。歯ぐきでモノを噛んでいるけど、100歳まで生きられるんですよ。

ということはやっぱり大事なことは、衰えた口腔機能や認知機能でも可能な「安全な栄養のとり方」なんですよね。硬いものを噛むということだけでなく、柔らかいものでも栄養のとり方はいくらでもある・・・細かく切るとか、とろみをつけるとか、食べ方は色々あります。より安全に食べるように、工夫をするのです。

「噛めなくなったら、わしゃおしまいじゃ」そんなことないんです、「きんさんぎんさんは100歳まで生きたでしょう、入れ歯を入れてなくても食べていた」って。

あくまでも噛めるようになることが理想です。お食事を美味しく食べることはとても大事なことですからね。

そのことを実現できるよう最大限努力はします。ただ、それが安全に実現できるか、患者さんと家族も含めて受け入れられる余力があるか、が大事なのです。

・・・説得力ありますね。

その辺を、家族も含め本人にも理解してもらわないといけない。認知が入ってから入れ歯を作っても、使うのは難しいです。入れ歯を作ってほしいと家族から希望があったら、作っても使えない可能性高いけどいいですか?と話をします。日本歯科大学の菊谷武先生は「安全に食べられればいい」という話を良くされますね。

訪問は誰が行くのですか?

うちはまだ数は多くないので、アポイントを区切って、今週は○○先生が行きますという形でやっています。

では、実際に訪問歯科に持って行く道具を見せてください!(BGMは「なんでも鑑定団」で、笑)

バキューム(唾液などを吸う道具)、タービン、コントラ(どちらも歯を削る道具)が揃っています。

おお、「移動式小さい歯医者さん」ですね!これは何ですか?

これはポータブルの削る道具です。

よだれや水をバキュームで吸うことがなければ、これでOKということですね?

そうです。削るだけならこれで用が足ります、あと入れ歯の調整もこれでOKです。電池式なので、電源がいらないのもいいところですね。

あと、診察の時に使う基本セット一式などがこちらに入っています。これらを車に積んで、患者さんの所へ伺います。訪問歯科は「要介護」が条件ではなく「歯医者へひとりで行けない」が条件です。「うちの場合どうか分からない」という場合も、気軽に問い合わせてくださいね。

インタビュー:2023/7/10

なかなか聞きたくても聞けない細かい疑問、ありませんか?よくある質問を下記にまとめました。

Q他の医院さんの入れ歯調整もOKですか?

A訪問の依頼があれば大丈夫です。当院で初診という形で承れます。

Q来るときどんな支度をしておけばいいですか?

A僕らが入るスペースがあって、患者さんが座ってやるのか、ベッドでやるのか、その場合はベッドの周りに人1人か2人は入れるスペースがあれば大丈夫です。特別何かを用意する必要はないのですが、水道を使わせていただく、電源を借りることもあります。

Q何人で来ますか?

A大体2人です。

Q病歴が脳梗塞という患者さんは多いですか?

脳梗塞で半身不随とか動けないという人はいらっしゃいます。治療で水を使うのが難しい場合や、寝たきりでゴボゴボいっちゃう場合は、必要最小限度の水を使ってクリーニングをします。歯ブラシでお掃除し、うがいができればうがいしてもらいます。唾が溜められない場合は、バキュームで吸いながらやるなど臨機応変に対応します。

話の分かりやすい先生は例え話を多用します。今回のインタビューも例え話が多く盛り込まれ、素人でも理解しやすいよう話してくれているなという感じがしました。ひかり歯科クリニックにかかっている患者さんは、通院出来なくなってもケアしてもらえてちょっと羨ましいと思いました。

訪問診療

「以前は歯医者に通っていたけど、もう自分で行くことはできない」
「介護をしている親の歯磨きをしたいけどさせてくれない」
「歯医者さんに行きたくても行けない」

「ご自宅で介護なさっているご家族の悩みを共有して、歯科医療のできることの多さを知ってもらいたい。」
そんな一念でひかり歯科クリニックでは「訪問歯科」をすることにしました。

※2023/7時点での、訪問歯科の状況についてはコチラをご覧ください。

口の中の状態が悪くなることの影響は、口の中だけにとどまらないのです。
噛めない入れ歯を調整して噛めるようになったら、リンゴやいなり寿司を食べるようになり、廊下を歩行器で押して歩き出した方もいます。

このように入れ歯が合うようになって食生活が改善すると、お口だけでなく「全身の健康回復」に繋がっていくことが、最近の研究で分かってきています。

逆に、入れ歯が合わなかったり、歯を抜けたままにしておいたり、歯周病が進み歯がグラグラになると、硬いものが食べられず、食べられる物が限られてきて、全身状態も悪くなる・・という悪循環を生んでいることが残念ながら見受けられます。

「歯医者さんに行けないなら、こちらから伺います!」
「訪問歯科」は、そんな仕組みです。

この仕組みは、残念ながらまだあまり知られていません。

「元気なおじいさんおばあさんが増えて、本人も家族もイキイキとした毎日を送れる」

ひかり歯科クリニックがそのお手伝いをさせていただけたら、こんなにうれしいことはありません。

 

「口から噛んで食べる」ことのトリビア

 

これはお年寄りに限らず、全世代に共通することです。

1.脳が活性化することで、自分でやろう!という「意欲」や「運動能力」が高まる

噛むことの刺激は、脳に伝わります。
そのことで脳が活性化され、意欲がわいてくるのです。

2.点滴や流動食よりも「口で噛んで食べる」方が栄養分の吸収がいい

栄養不足が解消されると、それと併せるように気力も体力もついています。

3.いろいろなことができるようになる

胃ろうしていた方が嚥下機能訓練をしたことで、口から食べられるようになり、
さらにはどんどん活動的になってきたという報告もあります。
「寝たきりの時間を短くしたい」
「外出の機会を作りたい」
こんな希望はありませんか?
このきっかけになるのが、口から食べることなのです。

「訪問歯科」って、どこまでお願いできるの?

ひかり歯科クリニックでは、外来でできる治療のほとんどを訪問歯科で受けて頂くことができます。

訪問歯科で治療できる内容

  • 虫歯や歯周病などの「治療」や「予防」
  • 入れ歯(義歯)の作成・調整・修理
  • お口の中のお手入れ(感染症の予防や、誤嚥性肺炎の予防になります)
  • 摂食嚥下(せっしょくえんげ:飲みくだす)障害のリハビリテーション

「訪問歯科」はこのように進みます

01お申し込み

お電話にてお気軽にお申し込みください。
ご本人でも家族の方でもOKです。

 

02ご自宅もしくは施設に伺います

その場で「お口の中の健康状態」と「嚥下(えんげ)機能」の診断結果をお伝えします。

 

03治療・ケアの計画

ご本人やご家族の方の希望があれば、ケアマネージャーさん等とご協力して、治療計画を作成します。

 

04訪問診療の開始

定期的にお邪魔することで、お互いに気心が知れてきます。
自宅で介護されている方、している方のご両人とも家族以外と話しをすることも増え、良い刺激になり、気持ちが落ち着きます。
定期的な訪問歯科は、そんなメリットもあります。
お口のケアも含めてわからないことはお気軽にお尋ねくださいませ。

「訪問歯科」っていくらかかるの?

「訪問歯科は、費用が高くなるのでは?」と思っている方が多いと思います。

基本的には「医療保険」と「介護保険」を利用すれば「1割負担」です。

厚生労働省の定めた金額内でのご負担になりますので、どうぞご安心下さいませ。

訪問歯科診療の料金の内訳

1.診療費 + 2.指導費 + 3.治療費

1. 診療費

866円

 

2. 指導費

介護認定を受けている方は「介護保険の適用」となります(居宅療養管理指導)
(1) 歯科医師によるもの(月2回まで)
お一人のみ:1回503円
複数人:1回452円

(2)歯科衛生士によるもの(月4回まで)
お一人のみ:1回352円
複数人:1回302円

 

3. 治療費

ご本人やご家族の方の希望があれば、ケアマネージャーさん等とご協力して、治療計画を作成します。

(1)1割自己負担の方
・後期高齢者の方(75歳以上の方)
※現役並所得者の方は3割
・65歳以上で広域連合から障害認定を受けた方
(2) 2割もしくは3割自己負担の方
前期高齢者の方(65歳から74歳の方)

※障害者、生活保護の方
各市町村の減免と同じ取扱です
※一般の方
一般の医療保険の自己負担と同じ取扱です
※高額医療費の自己負担限度額を超えた場合は還付されます

 
各種治療料金(目安)
歯石取り 1回 100円~600円
虫歯治療 1本・小さいもの 600円~1000円
1本・大きいもの 900円~4000円
抜歯 1本 300円~1200円
総入れ歯
型どりから完成までの合計金額
上下 7000円~9000円
片方 4000円~6000円
部分入れ歯
型どりから出来るまでの合計金額
上下
残っている歯が5本以上
3500円~7500円
片方 2000円~4000円
上下
残っている歯が5本以下
5500円~8500円
片方 3000円~4500円
入れ歯の調整 1回 100円~300円
入れ歯の修理 片方 500円~3000円

お口の中の状況によって多少異なりますので、詳しくはお問い合わせくださいませ。

どうして「お口のケア」は大事なの?

「お口のケア」といっても、具体的にどんなことをするのでしょうか?

入れ歯の作成・修理・調整だけではありません。

介護をする方に代わってお口の中をキレイにしたり、困りごとを解決することも「お口のケア」です。

「お口のケア」の大事な理由は、こんなことからです。

歯と口の役割 5つ

no01食べる事
食べる事

健康だとご飯を食べることは「当たり前」すぎて、無意識に一連の動作を行っています。
ところが高齢になると、入れ歯が合わなかったり、唾液が出ずらくなっている(薬の副作用等)事で、だんだん食べることが億劫になってきます。
よく噛めてない状態の食べ物を、胃の負担になります。
よく噛めることは大事なのです。

 
no02話す事

歯は一本抜けただけでも、「さしすせそ」が言いづらくなり、相手も聞き取りずらくなります。

no03脳への刺激

噛んだときの刺激が、脳の「中枢神経」を刺激して脳細胞の働きを活性化します。
入れ歯でも「噛む」という行為がなされているので、まず噛めるようにすることが大事なのです。

no04ストレス発散

食事も会話もカラオケも出来ていれば「当たり前」ですが、できないとなればストレスがたまります。

噛むことの大事さは、下記のホームページにもありますので、ご一読いただければ幸いです。

→はじめよう口腔ケア
→噛むことの効用
出典:8020財団ホームページ

no05殺菌作用や免疫物質を含んだ「唾液」の分泌

唾液(だえき)は、どうしても汚いものと思われがちですが、実はすごいものなのです!
動物も人間も命尽きる前は、口の中がカラカラになります。
「唾液」はただの水ではありません。
下記のような多くの「効能」があるのです。

知ってた?!驚くべき「唾液の効能」

  • 食べ物の消化を助ける
    「アミラーゼ」という酵素が炭水化物を分解します
  • 飲み込む手助けをする
    「ムチン」というネバネバの成分が食べ物を塊(かたまり)にして飲み込みやすくします
  • 口の中のをきれいにする
    食後「酸性」に傾いたお口の中を「中和」します。
  • 殺菌作用
    「リゾチーム」「ラクトフェリン」など、他にも多くのの抗菌作用を持った酵素を含んでいます
  • 粘膜の保護
    歯のような硬いものと、頬の内側の肉のような柔らかいものが同居できるのは、唾液という潤滑油があるからです
  • がんの一因「活性酸素」を減らす
    「ペルオキシダーゼ」が「活性酸素」を「酵素反応」にて分解します
    唾液の効用
    出典:8020推進財団ホームページより

訪問歯科の「隠れたメリット」

ご家族が同伴してタクシーで歯医者へ付き添えば、時間も費用もかなりの負担になります。
でも、「訪問歯科」を利用することで、介護をしている方・されている方の両方にとって「費用の負担」も「移動の負担」も少なくて済みます。
また、おじいちゃんやおばあちゃんは「白衣を着た歯医者さん」や「歯科衛生士さん」の話ならよく聞いてくれるということも、現場ではよくあることなのです。

「最近のおじいちゃんは、あたしたちには言わないけど入れ歯が合わなくてご飯がすすまない」
「口のニオイがきつくなってきた、介護のときに気になる」
「おばあちゃんが歯磨きさせてくれない」

経験豊富なスタッフが、そんな悩みを伺います。
お気軽に048-949-6855までお電話くださいませ。

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